このブログの背骨は、この一冊から。『お金の大学』が教えてくれた5つの力
「貯める・増やす・稼ぐ・使う・守る」
このブログを読んでくださっている方は、もう気づいているかもしれません。実はこの5つの言葉、ある一冊から学んだものです。私のお金の考え方、その土台になった本。両@リベ大学長の『本当の自由を手に入れる お金の大学』を、今日は正直に書評します。
稼ぐ力シリーズの実践編に入る前に、どうしてもお伝えしておきたいことがあります。
このブログでは、貯める力、増やす力、そして稼ぐ力と、お金を「◯◯力」という形で整理してきました。
この章立ては、『本当の自由を手に入れる お金の大学』から学び、実践してきた考え方です。
資産形成や投資の本は、これまで読み漁るように何十冊と読んできました。それでも、お金の全体像が一冊でつかめる入門書として、これ以上の本にはまだ出会えていません。個別のテーマを深く掘り下げた本はたくさんあります。ただ、貯める・増やす・稼ぐ・使う・守るまでを、ひととおり見渡せるように並べてくれる本は、そう多くないのだと思います。
お金や投資に関心のある方なら、すでに読まれている方も多いかもしれません。これから資産形成をしていきたい方が最初に読む一冊の、有力な候補になると思っています。
『お金の大学』ってどんな本?
『本当の自由を手に入れる お金の大学』は、YouTube「リベラルアーツ大学(リベ大)」を運営する両@リベ大学長さんの著書です。2020年に朝日新聞出版から出て、100万部を超える大ベストセラーになりました。
中身をひとことで言うと、お金の知識を一冊にまとめた「教科書」です。
- 固定費(通信費・保険・住居費など)の見直し方
- 必要な保険・いらない保険の考え方
- 賃貸と持ち家、どちらがいいか
- おすすめの副業
- 初心者向けの投資のはじめ方
- 「ぼったくり」な金融商品の見分け方
家計にまつわるテーマが、フルカラーの図解とともに、これでもかと詰まっています。難しい専門書ではなく、お金のことを何も知らなかった頃の自分が、最初に読みたかった一冊。そんな本です。
この本の核「お金にまつわる5つの力」
この本のいちばんの幹になっているのが、「お金にまつわる5つの力」という考え方です。
| 力 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 貯める | 支出を減らす(固定費の見直し) |
| 増やす | 資産を育てる(投資) |
| 稼ぐ | 収入を増やす(転職・副業) |
| 使う | 人生を豊かにするために使う |
| 守る | 資産を減らさない(詐欺・ぼったくり回避) |
──お気づきの通り、このブログの章立てそのものです。
私は、この5つの力を手がかりに、お金と向き合ってきました。このブログも、貯める力 → 増やす力 → 稼ぐ力…と進んでいます。私にとって、地図はずっとこの本でした。
振り返ると、迷うたびに、この地図を開いてきました。進む道を決めるのは自分でも、現在地を確かめられる場所があるというのは、思っていた以上に心強いものです。
お金の悩みは、ぼんやりしていると大きく見える。でも「5つの力」に分けるだけで、どこから手をつければいいかが見えてくる。これがこの本の、いちばんの発明だと思います。
5つのうち、まだ書けていないのが2つ
この本を地図にしてきたと言いながら、このブログで記事にできているのは、5つのうち3つです。
| 力 | このブログでの現在地 |
|---|---|
| 貯める | 固定費の見直しで年68万円。ひととおり終えた |
| 増やす | 新NISAで月30万円。7年続けている |
| 稼ぐ | シリーズを始めたばかり。ここから |
| 使う | まだ書けていない |
| 守る | まだ書けていない |
「使う」と「守る」は、このブログでまだ一本も書いていません。
ただ、順番を待っている力ではありません。
5つの力は、ひとつ終えてから次へ進むものではないと思っています。貯める力に取り組んでいる最中も、お金は使いますし、守る必要もあります。どれも並行して身につけていくものです。
むしろこの2つは、欠けると他の3つが台無しになりかねません。せっかく貯めて増やしても、守れなければ減りますし、使えなければ何のために貯めたのか分からなくなります。
書く順番が後ろになっているだけで、大切さが後ろなわけではありません。
地図には、最初から5つ載っていた
この本を読んでいなければ、「使う」と「守る」があること自体、たぶん意識していませんでした。
お金の話といえば、節約と投資。そう思い込んだまま進んでいたと思います。5つあると知っているから、いま自分に何が足りていないかが分かる。
地図の良さは、まだ行っていない場所も描いてあることです。
この2つについても、これから書いていきます。
この本を読んで、私が実際にやったこと
本は、読んで終わりにすると、何も変わりません。私がこの本を「土台」と呼べるのは、書いてあることを、自分なりに実践してきたからです。
始めたのは2019年でした。旧つみたてNISAの月33,333円と、固定費の見直しから。そこから7年、止めずに続けています。
資産は、投資を始める直前の200万円から、7年で約3,800万円まで来ました。相場に助けられたぶんは、当然あります。それでも、7年ぶん手を動かしてきた結果でもあると思っています。
5つの力それぞれで、いま手をつけていることを並べてみます。
| 力 | わが家で実際にやっていること |
|---|---|
| 貯める | 格安SIMへの乗り換え、生命保険を月44,000円→6,500円、医療・がん保険を月9,567円→1,300円、車の任意保険の見直し、サブスクの整理。合わせて年間約68万円 |
| 増やす | 全世界株インデックスをコアに、新NISAで月30万円。企業型DCのマッチング拠出も使っています |
| 稼ぐ | 転職・昇進・共働き、そして副業。物販を半年、Webライティングで100本以上、日商簿記3級。いまはこのブログが3つめの副業です |
| 使う | ふるさと納税は毎年。家族との外食と旅行は、削らない支出として予算に置いています |
| 守る | 保険と投資が一緒になった商品をやめました。パスワード管理と2段階認証も設定しています |
「使う」と「守る」は、記事にできていないだけで、生活のほうは先に動いています。
こうして並べてみると、この本がなければ、サイドFIREの計画も、このブログも、存在しなかった。それくらい、出発点になった一冊です。
そして、このブログに書いていることは、5つの力を自分の家計で試した記録です。うまくいったことも、遠回りしたことも、そのまま書いています。学んだことを実際に動かしてみて、どうだったか。それを残しているつもりです。
ただ、この一冊で足りているわけではありません。
この本がくれたのは、5つの棚でした。その棚に何を入れるかは、ほかの本や、自分の失敗から少しずつ集めてきたものです。
増やす力の中身は、『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』、『投資の大原則』を読んで固めました。『マネーの公理』のように、インデックス投資とは立場の違う本から受け取ったものもあります。どれも、読んだあとに自分の口座や家計で試してきました。
枠組みはこの本から、中身は何十冊から。いまのわが家のやり方は、そうやってできています。
それでも、全部を「鵜呑み」にはしない
ここまで良いところばかり書いてきましたが、ひとつだけ、大切にしている姿勢があります。それは、どんな良書も、鵜呑みにはしないということ。
本は、あくまで地図です。実際に歩くのは、自分。家庭の事情も、価値観も、人それぞれ。
たとえばこの本では、基本的に「持ち家より賃貸」を勧めています。でも、わが家は、いろいろ考えたうえで持ち家を選びました。
そして、地図に描いてあるのは大きな道までです。細かい分かれ道は、自分で決めるしかありません。
- iDeCoを使うかどうか。企業型DCのマッチング拠出とは併用できないと知り、いまの形を選びました。
- 格安SIMを家族で揃えるかどうか。使う量が違うので、夫婦と子どもで別々に選んでいます。
どれも、本に答えが書いてあったわけではありません。わが家の場合はどうか。そのつど自分の頭で考えて、いちばん合うやり方を選んできた結果です。
読んだ本の内容を並べているのではなく、何十冊ぶんの知識を7年かけて自分の家計で試して、残ったものを書いています。
大事なのは、正しい知識を入れたうえで、最後は自分の頭で、自分の家庭に合わせて決めること。私はこの本を、「書いてある通りにするための正解集」ではなく、判断材料を増やすための地図として読んでいます。
本を信じることと、自分で考えることは、両立する。地図を持ったうえで、自分の足で歩く。それが、いちばん納得できる進み方だと思います。
そして、これは『お金の大学』にかぎった話ではありません。このブログもです。
わが家でうまくいったやり方が、そのままどのご家庭にも当てはまるとは思っていません。家族の人数も、収入も、大事にしたいものも違うからです。読んだうえで、ご自身の家計に合うかどうかを、ご自身で確かめてみてください。
どんな本も、どんなブログも、盲信すればそこで考えることをやめてしまいます。知識を入れて、自分の頭で考えて、動いてみる。その順番だけは、7年やってきて変えていません。
まとめ:私のお金の土台になった一冊
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「お金のこと、何から勉強すればいい?」と聞かれたら、私はまずこの本を挙げます。お金の全体像が、一冊でつかめるからです。少なくとも私は、これより分かりやすい入門書に、まだ出会えていません。
私も、この本から多くを学び、5つの力を、ひとつずつ実践してきました。最初から全部を変えなくても、気になった力から一歩ずつでいい。私はそう思っています。
そして、この本は一度読んで終わり、ではありません。いまも手の届くところに置いて、何度も何度も読み返しています。読むたびに、その時々の自分に響く言葉が見つかる。
お金の知識だけでなく、ものの考え方そのものにも良い影響をもらい、暮らしを少しずつ、より良い方向へ導いてくれている──そんな一冊です。
次回は、稼ぐ力シリーズの実践編に戻ります。「副業を始める前に、会社員が確認しておきたいこと」から、具体的に見ていきます。
お金の全体像をつかみたいなら、まずこの一冊を手に取ってみるのがおすすめです。5つの力のうち、自分がいま弱いところはどこか。それが分かるだけでも、次にやることが決まります。
ただ、そのまま真似する必要はありません。本もブログも、判断材料のひとつです。最後はご自身の頭で考えて決める。それがいちばん、あとで後悔しない進み方だと思っています。
明日もまた、歩きながら考えます。
🚶 はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。
情報の出どころ
- 書名:『本当の自由を手に入れる お金の大学』
- 著者:両@リベ大学長
- 朝日新聞出版|『本当の自由を手に入れる お金の大学』 ── 著者、2020年6月19日の発売日、本書の主な内容について。
- 朝日新聞出版|『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』 ── 2024年11月20日の発売日、改訂内容、発行部数について。
- 紀伊國屋書店|改訂版の書誌情報 ── 改訂版の目次(5つの力の並び順)について。本文の表は、この目次の順に合わせています。
※本記事は、私が実際に読んだうえでの感想・書評です。内容は版や時期によって異なる場合があります。お金や投資に関する最終的な判断は、ご自身の状況に合わせて行ってください。




