貯めて増やす、その先へ。サイドFIREに「稼ぐ力」が要る理由

朝焼けの空港の滑走路から飛行機が世界へ飛び立ち、ターミナルに旅客機が並ぶ水彩風景
「コツコツ貯めて、コツコツ増やす。それだけで、サイドFIREに届くんだろうか?」
「投資の力だけで、7,500万円も用意できるのかな?」

前回、サイドFIRE必要資金を「7,500万円」と試算しました。実はこの数字、“あること”を前提にしています。それが──自分の選んだ仕事で、毎月いくらか稼ぎ続けること。今回から始まる「稼ぐ力」シリーズの入口として、なぜサイドFIREに稼ぐ力が欠かせないのかを、お話しします。

このブログでは、貯める力(家計の見直し)増やす力(投資)と、2つのシリーズを歩いてきました。今回からは、3つ目の力──「稼ぐ力」です。

私たちのサイドFIRE目標は7,500万円。

でも、これは「生活費の全てを資産でまかなう」前提ではありません。月50万円の生活費のうち、半分の25万円は、自分の選んだ仕事で稼ぐ。完全リタイアなら必要だった1.5億円が、その半分で済む計算でした。

つまり、私たちのサイドFIREは、稼ぐ力なしには成り立たないのです。

自分の選んだ仕事で稼ぐと書くと前向きに聞こえますが、正直なところ、最初にこの前提を数字で見たときは少し身構えました。

「毎月25万円を、どうやって自分で稼ぎ続けるか」。だからこそ、いまから小さく育てておきたい力だと感じています。


なぜ「貯める・増やす」だけでは、サイドFIREに届きにくいのか

貯める力も増やす力も、とても大切です。でも、この2つには共通の“弱点”があります。

それは、自分の力だけでは、スピードをコントロールしづらいこと。節約できる金額には限りがありますし、投資のリターンは相場まかせで、時間もかかります。

その点、稼ぐ力は、自分の行動で今日から動かせる。ここが大きな違いです。

しかも、前回の試算で見えたとおり、稼ぐ力はゴールを大きく近づけてくれます。月25万円を自分で稼ぐと決めただけで、必要資産は1.5億円から7,500万円へと半分になりました。

これは、投資のリターンを何年も積み上げるのに匹敵するほど大きなインパクトです。

増やす力は「待つ力」。稼ぐ力は「動く力」。両輪がそろってはじめて、サイドFIREは現実に近づく。

そして、毎月30万円の積立を生み出しているのも、稼ぐ力です。入ってくるお金が増えれば、増やす力に回せるお金も増える。稼ぐ力は、増やす力の“燃料”でもあるんです。


私たちが育ててきた「稼ぐ力」

「稼ぐ力」というと、起業や独立のような、大きな話を想像するかもしれません。でも、私たちの場合は、もっと地味です。

以前の記事でも少し触れましたが、私たちは転職・昇進・共働き・副業といった、ひとつひとつは小さな積み重ねで、世帯の稼ぐ力を育ててきました。

ここ数年でやってきたことを、いくつか挙げてみます。

  • 簿記3級に合格した。お金の流れが読めるようになり、仕事にも家計にも効いています。
  • Webライターとして、100本以上の記事を書いた。未経験から始めて、少しずつ受注できるようになりました。
  • 物販にも挑戦した。小さく仕入れて売る、その手触りを学んだ経験は、いまも残っています。

どれも、一発で大きく稼ぐようなものではありません。Webライティングを始めたころは、文章を書いてお金をいただくことに緊張しましたし、物販もやってみて初めて、自分には合う部分と合わない部分があると分かりました。

本業を軸にしながら、自分の選んだ仕事で、小さな柱を少しずつ増やしてきた。それが、私たちの稼ぐ力の実態です。


「増やす力」と「稼ぐ力」は、つながっている

ここで強調しておきたいのが、稼ぐ力と増やす力は、別々のものではないということです。

稼いだお金は、そのまま増やす力の燃料になります。たとえば副業で得た数万円を、毎月の積立に上乗せする。すると、増える資産のスピードも上がる。稼ぐ → 増やす → 種がさらに増える、という良い循環が生まれます。

逆に言えば、いくら投資の知識があっても、投じるお金がなければ始まりません。「入金力」という言葉があるように、結局、種銭をつくる稼ぐ力が、すべての土台になっています。

貯める・増やす・稼ぐ。3つは、バラバラの技術ではなく、ひとつの流れとしてつながっています。


私が「稼ぐ力」で大切にしている5つの考え方

これから稼ぐ力を育てていくうえで、私が大事にしている軸を、5つにまとめておきます。

01本業を、まず大切にする

土台はあくまで本業です。いきなり辞めて副業一本、ではなく、安定した足場の上で、少しずつ広げていく。

02「自分の選んだ仕事」で稼ぐ

イヤイヤやる仕事を増やすのでは、人生は豊かになりません。納得して選べる仕事だからこそ、サイドFIRE後も続けやすいと感じています。

03小さく、複数の柱を持つ

一発を狙わず、小さな収入源をいくつか。これは、投資の「分散」と同じ発想です。ひとつが崩れても、ほかで支えられます。

04時間と健康を守る範囲で

稼ぐために消耗してしまっては、本末転倒。サイドFIREの目的は、お金そのものではなく、心地よい暮らし。

05スキルは、減らない資産

簿記やライティングのような技術は、相場が下がっても消えません。自分のなかに積み上がる資産として、コツコツ育てていきたいと思っています。


「稼ぐ力」シリーズの歩き方

このシリーズではこれから、私自身が実際に考えたり、試したりしてきた稼ぐ力を、ひとつずつ等身大でお話ししていきます。予定しているのは、こんなテーマです。

  • 稼ぐ力の土台と、副業を始める前の準備(『お金の大学』から5つの力を見直し、就業規則・時間・目的を確認して、自分に合う副業を選ぶ)
  • Webライティング(選んだ理由、100記事の経験、単価を上げなかった判断)
  • 物販(半年で学んだお金の流れ、在庫との付き合い方、やめる判断)
  • ブログ運営(始めるまで、更新を続ける仕組み、収益の現実)
  • 本業・転職(家族を起点にした転職と、本業の収入を上げる考え方)
  • 副業の制度面(確定申告・開業届・住民税)
  • 本から考える働き方と、シリーズの総まとめ(『LIFE SHIFT』を通して、複数の稼ぐ力を考える)

この流れの途中には、金融資産・積立・家計の定点観測も挟みます。稼ぐ力を増やす話だけでなく、それが資産形成や暮らしにどうつながっているかも、数字とともに記録していきます。

順番に読んでいただければ、「これなら自分にも置き換えて考えられそう」と思えるものが、どこかに見つかるかもしれません。


まとめ:稼ぐ力を伸ばすなら、覚悟を決めて動く

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

稼ぐ力は、考えるだけでは身につきません。小さくても、実際に手を動かし、試して、振り返る。その繰り返しで育っていく力です。私も、最初は小さく物販を始め、半年ほど試したあと、Webライティングへ進みました。

貯める → 増やす → そして、稼ぐ。

この3つ目の力が加わると、遠く見えていたサイドFIREが、ぐっと現実味を帯びてきます。前回「7,500万円」という数字が、ただ大きいだけでなく、「自分の手でも近づけられる目標」に思えてきたのは、稼ぐ力があるからです。

もちろん、焦りもあります。40代で、本業も家庭もあるなかで、新しいことを始めるのは簡単ではありません。

それでも、本気で稼ぐ力を伸ばしたいなら、「時間ができたら」では前に進みません。限られた時間のどこを使うか決め、案件を探す、応募文を書く、30分でも学ぶ。うまくいかなければ原因を振り返り、やり方を変えて、また続ける。

暮らしを壊すほど無理をする必要はありませんが、稼ぐ力を優先する時間を自分で確保し、試行錯誤を続ける覚悟は必要です。私は、歩きながら考えたことを、実際の一歩に変え続けたいと思います。

次回からは、いよいよ具体的な中身に入っていきます。

🌱 最後に、ひとつだけ

収入を増やす方法を、思いつくままに三つ書き出してみてください。副業でも、本業の昇給でも、資格でもかまいません。選択肢が見えるだけで、「稼ぐ力」は動き始めます。

明日もまた、歩きながら考えます。


🚶 はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。

※本記事は、私たちの経験にもとづく考え方をまとめたものです。副業や投資による収入には個人差があり、成果を保証するものではありません。副業を始める際は、お勤め先の就業規則や、確定申告などの手続きを、ご自身でご確認ください。


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