最初の1社に楽天証券を選んだ理由。わが家の口座開設のリアル
「新NISAの仕組みは分かった。で、結局どこで口座を作ればいいの?」
「証券会社っていっぱいあるけど、何を基準に選べばいいの?」
制度を理解したら、次は実際に「器」を用意するステップです。この記事では、投資を続けてきたわが家が、最初の1社に楽天証券を選んだ理由と、口座開設のリアルな流れをお話しします。
増やす力シリーズ、前回は新NISAの仕組みを整理しました。「非課税の箱」を理解したら、次にやるべきは、その箱を実際に手に入れること。つまり、証券口座を開くことです。
ところが、ここで多くの人がつまずきます。証券会社は山ほどあって、「結局どこがいいの?」と迷ってしまうのです。私も最初は同じでした。
結論から言うと、わが家が最初に選んだのは楽天証券でした。そして今も、投資の中心の一つとして使い続けています。なぜ楽天証券だったのか、そして口座開設は実際どうだったのか。等身大でお伝えします。
投資開始から現在まで:口座と積立額の変化
最初から2社を使い分け、月30万円を積み立てていたわけではありません。わが家の口座と積立額は、次のように変わってきました。
| 段階 | 口座・制度 | 実際の積立と行動 |
|---|---|---|
| 投資開始時 | 楽天証券・旧つみたてNISA | 月33,333円を設定。開始後は最新評価額を毎日確認した |
| 世帯の2口座へ | 世帯でもう1口座を追加 | 目的・資金の出所・下落時の不安を確認し、2口座で月66,666円(年80万円)へ増額 |
| 米国ETF追加後 | NISA+米国高配当ETF | NISA月66,666円に米国ETFを少し加えて、合計月10万円ほど |
| 新NISA移行後 | 新NISA | 家計に余力ができた後、世帯の積立を月30万円へ設定変更 |
| 現在 | 楽天証券とSBI証券を世帯で1口座ずつ利用 | NISAで全世界株インデックスファンドを積み立て。世帯全体では月30万円 |
わが家の投資のスタートは、旧つみたてNISAでの口座開設と、月33,333円の設定でした。まずは、そのときの迷いと、設定後に実際にやったことを振り返ります。(これから口座を開く方に向けた今の手順は、記憶に頼らず、後半で改めて紹介します。)
旧つみたてNISAで「始める」を選んだ
本格的に資産形成をしなければならないと考え、書籍で投資を学び始めました。そのなかで旧つみたてNISAを知り、「まず始めてみよう」と思いました。
月33,333円を設定したとき、いちばん怖かったのは、投資を始めた直後に暴落することでした。将来のために始めたい気持ちはあっても、入れたお金がすぐ減るかもしれない。その不安を抱えたままの設定でした。
開始直後に毎日アプリを開いていたのは、値動きを楽しむためだけではありません。上がればうれしい一方、下がれば不安になる。それだけ投資を怖いと感じていました。
それでも、開始以来、積立を止めた月や、設定ミス・残高不足で買えなかった月はありません。最初から不安がなかったのではなく、少額で始め、学びながら値動きに慣れていったというのが、わが家の実際のスタートでした。
なぜ最初の1社に「楽天証券」を選んだのか
証券会社選びで、私が重視したのは「初心者がつまずかず、生活に自然に溶け込むか」でした。その観点で、楽天証券はわが家にぴったりでした。
1すでに「楽天経済圏」で生活していたから
わが家は、もともと楽天市場や楽天カードを日常的に使っていて、生活に楽天がなじんでいました。投資を始めたのは、本格的な家計の見直しよりも前です。その後の家計見直しで楽天モバイルなどにも乗り換え、さらに楽天経済圏へ寄せていきました。
口座を開いたころには、楽天カードで投信積立ができました。「新しく何かを始める」というより、「いつもの延長で投資もできる」感覚。これが、踏み出すハードルをぐっと下げてくれました。
2低コストのインデックスファンドが揃っている
『敗者のゲーム』で学んだ通り、投資の王道は低コストのインデックスファンドです。楽天証券では、信託報酬の低い人気の全世界株・米国株インデックスファンドが、ひと通り揃っています。
「買いたい商品が、ちゃんと買える」。当たり前のようで、これはとても大事なポイントでした。
今使っていて感じること:アプリと画面が見やすい
投資を続けるうえで、地味に効いてくるのが画面の分かりやすさです。
楽天証券のスマホアプリ(iSPEEDなど)やサイトは、今も私には見やすく感じます。積立設定や保有資産の確認で、「どこを押せばいいのか」と迷いにくいことは、使い続けるなかで助かっている点です。
楽天経済圏との相性と、低コスト商品が揃っていたこと。生活に無理なく溶け込むこと。これが、わが家が最初の1社に楽天証券を選んだ理由です。加えて今は、画面の見やすさも、使い続ける助けになっています。
これから口座を開くなら、今の流れ
私が口座を開いたのは旧つみたてNISAの頃で、正直、当時使った端末や本人確認書類、開設にかかった日数までは、もう覚えていません。手続きの画面も、今とはだいぶ変わっているはずです。
なので、ここからは記憶で当時を再現するのではなく、これから開設する方に向けて、今の大まかな流れを紹介します。
STEP1申し込みフォームの入力
公式サイトから、名前・住所などの基本情報を入力します。今は総合口座の申し込みと同時に、NISA口座もいっしょに申し込めます。NISAを使うなら、申し込み画面で「NISA口座を開設」を選ぶだけです。
STEP2本人確認(スマホで完結)
マイナンバーカードまたは運転免許証があれば、スマホのカメラで撮影して本人確認を進められます。書類の種類によっては、郵送での手続きになる場合もあります。
STEP3ログインIDを受け取り、初期設定をする
楽天証券での審査後、ログインIDがメールで届きます。ログインパスワードは申込途中で設定するため、受け取るものではありません。ログイン後は、暗証番号や勤務先情報などの初期設定を済ませます。
STEP4NISA口座の審査完了を待つ
NISA口座を同時に申し込んだ場合は、楽天証券での審査に加えて税務署での審査があります。総合口座が開設されたあとも、NISA口座については正式な開設完了の連絡を確認しておくと安心です。
対象の本人確認書類があれば、現在はスマホ一台で申し込みを進められる。開始当時と同じだと思い込まず、公式の最新画面を確認するのが安心です。
口座が開いたら、開始当時に実際にやったこと
口座ができても、お金を入れて積立を設定しなければ、投資は始まりません。ここからは、開始当時にわが家が実際にやったことと、現在の運用を分けてお伝えします。
入金して、積立を設定する
開始当時、わが家は楽天証券の旧つみたてNISAで、まず月33,333円の積立を設定しました。設定後には、きちんと設定できているか、購入日と約定日がいつかを確認しました。買付が始まってからは、前述のとおり最新評価額を毎日見ていました。
家計で確認し、世帯の2口座へ
その後、世帯でもう1口座の積立を始める前に、なぜ投資をするのか、入金するお金はどこから出すのか、相場が下がっても家計は大丈夫なのかを確認しました。
教育資金も見据えて追加投資をしようと決め、2口座で月66,666円へ増やしました。金額だけを先に決めたのではなく、目的と資金の出所、下落への不安を一度言葉にしたうえでの増額でした。
その後、米国高配当ETFを月約5万円加えました。新NISAへ移行し、家計に余力ができた後、積立額を月30万円へ変更しました。現在は、世帯で楽天証券とSBI証券を1口座ずつ使い、NISAで低コストの全世界株インデックスファンドを積み立てています。楽天証券だけで完結させず、世帯の口座を分けて運用しているのが、現在のわが家のかたちです。
ポイントを活かした積立も
現在の楽天証券では、楽天カードや楽天キャッシュを使った投信積立で楽天ポイントが貯まる仕組みがあります。貯まったポイントを、また投資に回すこともできます。なお、楽天キャッシュによる投信積立は、私が口座を開いたあとに始まったサービスです。
ただし、このポイント還元の条件や還元率は、たびたび変更されています。最新の内容は必ず公式サイトで確認してください。クレカ積立やポイント投資の具体的な活用法は、このシリーズの後半(Step4)で、改めてじっくり取り上げる予定です。
正直なところ、注意しておきたいこと
楽天証券を勧めてきましたが、フェアにお伝えするために、注意点にも触れておきます。
ひとつは、ポイント制度の「改定」が、これまで何度かあったこと。還元率が変わることもあるので、「ポイント目当てだけ」で選ぶと、思惑が外れることもあります。あくまで投資の本筋は、低コストでコツコツ続けること。ポイントは「おまけ」くらいに考えておくのが健全です。
もうひとつは、楽天のサービスを普段使わない人には、楽天証券を選ぶ決め手が少なくなること。楽天カードや楽天市場を使っていなければ、ポイント連携の恩恵を感じにくいかもしれません。だからといって、楽天に合わせる必要はありません。すでに使っているサービスやカードを基準に、無理のない証券会社を選ぶのがよいと思います。その場合は、次回お話しするSBI証券のほうが合うこともあります。
どんな証券会社にも、合う・合わないがあります。大事なのは「自分の生活に、無理なく溶け込むか」。わが家にとっては、それが楽天証券でした。
まとめ:迷ったら、生活に近い1社から
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
証券口座選びは、つい慎重になりすぎて、最初の一歩が止まってしまいがちです。でも、振り返ってみれば、わが家の選び方はシンプルでした。
すでに使っている経済圏に近く、低コスト商品が揃い、画面が見やすい1社から始める。 わが家にとっては、それが楽天証券でした。
口座開設も、スマホで思ったより簡単に終わります。完璧な1社を探して悩み続けるより、まず生活に近い1社で、小さく始めてしまう。それが、結局いちばんの近道です。
振り返ると、投資でいちばん勇気がいったのは、この最初の一歩でした。金額の大きさでも、商品選びでもなく、「とにかく口座を開いてみる」こと。そこさえ越えてしまえば、あとは毎月、静かに続いていきます。
とはいえ、わが家は楽天証券だけでなく、もう1社、SBI証券も開設して使い分けています。「なぜ2社使うの? どう違うの?」── 次回は、そのSBI証券の開設と、2社の使い分けについて、お話ししていきます。
まだ証券口座を持っていなければ、生活に近い一社で、口座開設を始めてみてください。いまはスマホひとつで、思ったより簡単に終わります。完璧な一社を探して悩み続けるより、まず開いてしまうのが、いちばんの近道でした。
明日もまた、歩きながら考えます。
はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。
※本記事は2026年7月時点の情報およびわが家の実体験に基づくものです。開始当時の体験と現在の手順を分けて記載しています。各種サービスの内容・ポイント還元率・手続きの詳細は変更される場合があります。最新かつ正確な情報は各社の公式サイトをご確認ください。投資は元本割れのリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
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