新NISA、枠を気にするのをやめました。旧つみたてNISAから移って分かったこと
「新NISAがお得らしいけど、結局どういう制度なの?」
「枠が広がったと言われても、実際どうなの?」
わが家は旧つみたてNISAの時代からこの制度を使っています。当時は年40万円が上限で、正直、もっと入れたいと思っていました。それが2024年に大きく広がった。ただ、使ってみると思っていたのと違ったこともありました。制度の説明と、実際に移ってみて感じたことを、両方書きます。
上限いっぱいで、もっと入れたかった
新NISAの話をする前に、その前の時代の話をさせてください。
旧つみたてNISAの非課税枠は、年間40万円。月にすると33,333円です。
わが家は、この上限いっぱいまで使っていました。そして、もっと入れたいと思っていました。
家計を見直して、投資に回せるお金は増えていました。でも、非課税で入れられる器のほうに限りがある。あふれた分は課税口座へ回すしかありませんでした。
器のほうが、こちらの意欲に追いついていない。 そういう感覚が、しばらく続いていました。
だから2024年に制度が変わると知ったとき、素直にありがたいと思いました。
制度のところは、短く
ここは他でも読める部分なので、要点だけ。詳しくは金融庁のNISA特設サイトが正確です。
新NISAは、運用で出た利益に税金がかからない口座。通常なら利益の約20%が税金で引かれますが、それがゼロになります。
旧つみたてNISAから変わったのは、主に3つでした。
| 旧つみたてNISA | 新NISA | |
|---|---|---|
| 非課税の期間 | 最長20年 | 無期限 |
| 年間の投資枠 | 40万円 | 360万円(つみたて120万+成長240万) |
| 生涯の枠 | 800万円 | 1,800万円 |
| 売却した枠 | 戻らない | 翌年に復活する |
枠は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つに分かれていますが、どちらもインデックスファンドを積み立てられます。
わが家は両方を使っていますが、中身は同じ全世界株のファンド。枠の名前が違うだけで、やっていることは変わりません。最初は、つみたて投資枠だけでも困りません。
切り替えのとき、実際にやったこと
制度の説明はここまで。ここからは、2024年に実際どうしたかを書きます。
やったことは、大きく2つでした。
積立額を、大幅に増やした
待っていた枠の拡大でした。ただ、すぐに引き上げたわけではありません。 2024年の1〜3月は、それまでと同じ額のまま。4月に管理職へ昇進し、収入が増えたのを確かめてから、月30万円へ設定を変えました。
家計の見直しで作った余白を、そのまま非課税の器へ回せるようになった。これは素直にうれしい変化でした。
旧NISAで持っていた分を、どうするか悩んだ
こちらは、少し考えました。
旧つみたてNISAで積み立ててきた分は、新NISAとは別枠のまま残ります。売って新NISAで買い直すべきか、そのまま置いておくか。
結論としては、売らずにそのまま保有しています。
旧制度の分にも非課税期間は残っていますし、売って買い直したところで、持っている中身が変わるわけではありません。動かす理由が見つかりませんでした。
制度が変わると「乗り換えなければ」と思いがちですが、そのままにしておくのも選択肢でした。
枠のことを、考えなくてよくなりました
使ってみて、いちばん意外だったのはここです。
旧つみたてNISAのころ、私の悩みは枠が足りないことでした。年40万円では入れたい額に届かない。あふれた分は、課税口座へ回すしかありませんでした。
だから2024年に生涯1,800万円へ広がったと知ったときは、素直にうれしかった。
ただ、実際に使い始めてみると、枠の話そのものが、自分には関係なくなっていきました。
新NISAの枠は一人あたり生涯1,800万円です。わが家は夫婦で月30万円ですが、口座は一人ずつ分かれています。この配分だと、私の枠が埋まるのは7年以上先。妻の口座は、その倍かかります。
つまり、いくら入れられるかを決めているのは、枠ではなく家計のほうでした。枠は、しばらく気にしなくていい大きさになっていた。
枠を見るのをやめて、毎月の額を見るようになった。 新NISAに移って、いちばん変わったのはそこです。
わが家の新NISAの使い方
ここで、わが家が実際にどう使っているかも、少しだけお話しします。
わが家は、夫婦それぞれがNISA口座を持っている。前回までにお伝えした通り、家計の見直しで生み出したお金を合わせ、いまは夫婦で月30万円を新NISAで積み立てています。内訳は、妻の口座に10万円、私の口座に20万円です。
買っているものの中心(コア)は、全世界株のインデックスファンド。これ1本で世界中に分散できるので、資産の大部分はここに置いています。それに加えて、サテライト(脇役)として、米国の高配当株ETFも少しだけ持っています。
とはいえ基本は「全世界株インデックスをコアに据えて、あとはほったらかす」。手を広げすぎず、できるだけシンプルに保つことを大切にしています。
派手なことは何もしていません。ただ、低コストのインデックスを、新NISAという非課税の箱に、淡々と積み立てているだけ。これが、忙しい40代のわが家にとっての最適解になっています。
40代から新NISAを使うなら、ここだけ押さえたい
「40代から新NISAって、もう遅いんじゃない?」── そう感じる方もいるかもしれません。でも、まったくそんなことはありません。
時間は、まだ十分にある
非課税期間が無期限になった今、40代から始めても、定年やその先まで長く非課税で持ち続けられます。始めどきや金額は、住宅ローンや教育費など家庭の事情によって変わるもの。だから、40代だからといって、一律に「もう遅い」とは思いません。
私自身、「もっと早く始めていれば」と思ったことは、正直あります。でも、悔やんでも過去は戻りません。それなら、いちばん若い今日から、無理のない一歩を踏み出す。そう考えるほうが、わが家には合っていました。
焦って枠を埋めようとしない
生涯1,800万円という枠を見ると、「早く埋めなきゃ」と焦ってしまうかもしれません。でも、ここが大事なところ。枠は、無理に急いで埋めるものではありません。
あくまで、家計に無理のない範囲で。まず貯める力で家計を整え、余ったお金を、無理なく積み立てる。前回までにお伝えしてきた順番を、ここでも守ることが何より大切です。
まとめ:新NISAは「非課税の箱」、まず一歩から
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
新NISAの仕組みを、もう一度ひとことでまとめると、こうなります。
投資の利益が非課税になる「箱」。制度を理解したうえで、家計に無理のない金額から始める。
つみたて投資枠、成長投資枠、生涯1,800万円。言葉だけ見ると複雑そうですが、やることはとてもシンプルです。難しく考えすぎる必要は、まったくありません。
制度を完璧に理解してから、と思うと、いつまでも始められません。わからないところは、続けながら少しずつ分かってくる。そのくらいの気持ちで、まず小さな一歩を踏み出せたら十分だと思います。
ちなみに、わが家の枠はまだ埋まっていません。あと7年以上かかります。それでも困っていないのは、埋めることが目的ではないからです。大事なのは箱の大きさではなく、毎月そこに入れ続けられるかどうかでした。
そして、制度の仕組みが分かったら、次は実際に口座を開くステップ。「どの証券会社で口座を作ればいいの?」── 次回は、わが家が使っている楽天証券での口座開設のリアルを、お話ししていきます。
まずは、つみたて投資枠で低コストのインデックスファンドを「少額でも」一本、積立設定してみてください。制度を完璧に理解してから、と思うと動けなくなります。わからないところは、続けながら少しずつ分かってきます。
明日もまた、歩きながら考えます。
はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。
※本記事は2026年6月時点の制度情報およびわが家の実体験に基づくものです。NISA制度の詳細は変更される場合があります。最新かつ正確な情報は金融庁や各証券会社の公式サイトをご確認ください。投資は元本割れのリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

はいと

