新NISAのクレカ積立とは? 年間換算約15,000ポイントの内訳と「追いかけない」理由
執筆・確認:はいと|40代・4人家族の会社員。投資歴約7年、Webライターとして100本以上を執筆。
「同じ金額を積み立てるなら、ポイントはもらっておきたい。でも、そのために手間をかけるのは、ちょっと違う気がする。」
クレカ積立について、私が思っているのは、たぶんこれに尽きます。この記事では、投資歴7年・40代4人家族の私が、夫婦2人の新NISAで使っている組み合わせと、現在の通常付与率が12ヶ月続いた場合に年間換算で約15,000ポイントとなる内訳をお話しします。
前回は、毎月いくら積み立てるかという、お金の“量”の話をしました。今回はその続き ── その毎月の積立で受け取れるポイントを、どう扱うかという話です。
キーワードは、クレカ積立とポイント投資。なんだか難しそうに聞こえますが、基本の仕組みはシンプルです。最初に設定すれば、毎月の入金操作をしなくても積立が続きます。ただし、還元率や利用条件は変わるため、設定後も公式情報を定期的に確認することが必要です。
まず結論:年間換算で約15,000ポイント
先に、今の数字をお伝えします。
妻の楽天証券で月500ポイント、私のSBI証券で月750ポイント。現在の通常付与率が12ヶ月続く前提なら、2口座で月1,250ポイント、年間換算で約15,000ポイントです。
ポイントのために、キャンペーンを次々に追うようなことはしていません。毎月の積立を、現金の引き落としではなく、クレジットカード経由にしています。
同じ金額を、同じファンドに積み立てる。だったら、ポイントが付くルートを無理なく使えるか確認しておく。
1ポイント=1円相当で使える支払い先なら、約15,000円分に相当します。ただし、ポイントは現金ではなく、交換先によって価値が変わります。カードや証券口座を増やしすぎず、今の生活に無理なく組み込めるなら、家計には地味に効いてきます。では、その仕組みと、具体的な使い方を見ていきます。
そもそも「クレカ積立」とは?
クレカ積立とは、その名のとおり、投資信託の積立代金を、クレジットカードで支払う仕組みのことです。
ふつう、積立というと「銀行口座から毎月、現金が引き落とされる」イメージですよね。それを、クレジットカード払いに変える。すると、買い物でポイントが付くのと同じように、積立額に応じてポイントが還元される場合があるのです。
毎月10万円を積み立てて、還元率0.5%なら、月に500ポイント。条件が合えば、設定を変えるだけで受け取れる。
買い物と違って、積立は毎月、一定額が動きます。だからこそ、ポイント還元と相性がいい。「使ったら付く」ではなく、「積立を続ける中で、毎月付くことがある」のがクレカ積立の強みです。
ひとつだけ知っておきたい「月10万円」の上限
ここで、ひとつだけ大事なルールがあります。
楽天証券とSBI証券のクレカ積立は、本人名義の口座とカードの組み合わせごとに、月10万円まで。
これは新NISAに限らず、投信のクレカ積立に関わる上限です(2026年7月18日確認)。つまり、私のように毎月30万円を積み立てている場合、その全額をクレカ積立でまかなうことはできません。
ここは、次のように整理しています。
- 月20万円分 ── 2つの証券口座で、それぞれ上限の10万円ずつをクレカ積立
- 残りの月10万円分 ── 通常の口座引き落としで積立
ポイントが付くのは、あくまでクレカ積立にした月20万円分。それでも、無理なく続けられる範囲なら、家計にはありがたい仕組みです。
私のクレカ積立:楽天とSBI、2口座の使い分け
楽天証券とSBI証券の両方を使っています。2口座あるのは、夫婦それぞれが自分のNISA口座を持っているからです。妻は楽天証券、私はSBI証券で、それぞれ本人名義のカードを登録しています。
そしてこの「夫婦で2口座」の形は、クレカ積立とも相性がよくできています。上限は1口座あたり月10万円ですが、それぞれの口座で相性のいいカードを使えば、合わせて月20万円までクレカ積立にできる。ポイントの面でも、結果的にありがたい形でした。
| 名義 | 証券会社 | カード | 月の積立額 | 付与率 | 月のポイント | 年間換算 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 妻 | 楽天証券 | 楽天カード | 100,000円 | 0.5% | 500ポイント | 6,000ポイント |
| 私 | SBI証券 | Oliveフレキシブルペイ ゴールド | 100,000円 | 0.75% | 750ポイント | 9,000ポイント |
※上乗せ特典や期間限定キャンペーンは含めず、2026年7月18日に確認した通常付与率で計算しています。
楽天証券 × 楽天カード(私たちの組み合わせは0.5%・月10万円)
楽天証券のクレカ積立に使っているのは、通常の楽天カードです。楽天証券の還元率は、カードの種類と、積み立てるファンドの代行手数料によって変わります。私たちが使っている組み合わせでは、2026年7月時点の付与率は0.5%です。
- 私たちの組み合わせに適用される付与率:0.5%
- 積立額:月10万円
- もらえる楽天ポイント:月500ポイント(年6,000ポイント)
楽天経済圏を使っている方なら、楽天カードをすでに持っているケースもあると思います。手持ちのカードで条件が合うなら、始めるまでの手間が少ないところは使いやすい点です。
SBI証券 × Oliveフレキシブルペイ ゴールド(通常付与率0.75%・月10万円)
もう一方のSBI証券では、Oliveフレキシブルペイ ゴールドを使っています。こちらは、入会時期や前年の対象となるカード利用額などで付与率が変わります。
- この記事の計算に使う通常付与率:0.75%(入会2年目以降、前年の対象利用額が10万円以上100万円未満の場合)
- 積立額:月10万円
- もらえるVポイント:月750ポイント(年9,000ポイント)
Oliveフレキシブルペイ ゴールドの通常付与率は、条件により0%・0.75%・1.0%と変わります。注意したいのは、クレカ積立の月10万円そのものは、付与率を決める年間カード利用額に含まれないことです。また、別の上乗せ特典もありますが、この記事の計算には含めていません。
もうひとつ、ポイントだけで判断しないために確認したいのが年会費です。Oliveフレキシブルペイ ゴールドの通常年会費は5,500円(税込)で、条件を満たすと永年無料になります。上の年間換算は年会費を差し引く前のポイント数です。新しくカードを作る場合は、年会費と無料条件まで含めて、自分に合うかを見る必要があります。
2つを合わせると、月1,250ポイント・年間換算15,000ポイント。これが、執筆時点のクレカ積立の全体像です。
始める前に確認したい5つのこと
クレカ積立は自動化しやすい一方で、「カードを登録すれば終わり」ではありません。私たちのように夫婦で使う場合も含め、設定前に確認したいことを5つに整理しました。
- 証券口座とカードの名義をそろえる ── 原則として、本人名義のカードが必要です。家族カードは利用できません
- カードとファンドごとの付与率を見る ── 同じ証券会社でも、カードの種類やファンドによって変わります
- 付与率の判定条件を確認する ── SBI証券のクレカ積立額は、Oliveゴールドの年間カード利用額の判定に含まれません
- 年会費とポイントの使い道まで比べる ── 受け取るポイント数だけでなく、カードの費用や交換率も含めて考えます
- カード更新や引落資金にも気を配る ── カードの認証エラーや引落不能があると、予定した月の買い付けが行われない場合があります
設定後は毎月の入金操作を減らせますが、条件改定の案内が出たときやカード更新時には、積立が予定どおり続いているか確認しておくと安心です。
貯まったポイントは「通信費」と「マイル」に変える
貯まったポイントを、どう使っているか。ここもリアルな使い道をお話しします。
- 楽天ポイント(年6,000ポイント) ── 楽天モバイルの支払いに充てています。毎月の通信費が、その分そのまま軽くなります
- Vポイント(年間換算9,000ポイント) ── 航空会社のマイルに変換しています。家族旅行のとき、ちょっとした足しになってくれます。交換率は1ポイント=1マイルではなく、交換先によって異なります
ポイントを、ただ貯めて眺めているわけではありません。通信費という「固定費」を削ったり、旅行という「楽しみ」に変えたり。投資のついでに生まれたポイントが、暮らしの別の場所で効いてくる。この感覚が、ちょっと気持ちいいのです。
貯める力シリーズで固定費を削ってきた身としては、通信費がポイントでさらに軽くなるのは、地味だけれどありがたいプラスでした。
ちなみに、貯まったポイントには、そのまま投資信託の買い付けに使う「ポイント投資」という選択肢もあります。ポイントまで投資に回して、複利で働いてもらう使い方です。私はいまのところ、ポイントは“暮らしを少し軽くする”ほうに回していますが、どちらが正解ということもないと思います。
「一番お得」は、あえて追いかけない
ここまで読むと、「じゃあ、いちばん還元率の高い証券会社とカードに乗り換えればいいのでは?」と思うかもしれません。でも、私はそうしていません。むしろ、そこは追いかけないと決めています。
理由は、ふたつあります。
ひとつは、還元率は、いつでも変わりうるから。証券会社やカード会社の条件変更で、還元率が下がることはこれまでも起きてきました。今いちばんお得な組み合わせが、来年もそうとは限りません。
一番お得な組み合わせは、常に動いている。それを追い続けるのは、私には少し疲れる作業です。
もうひとつは、乗り換えには「脳のリソース」を使うから。どこが一番得かを常に比較して、有利なほうへ口座を移し続ける ── その手間と神経の消耗は、得られる数百ポイントの差に、本当に見合うのか。私は、見合わないと考えています。
投資で大事にしているのは、淡々と、長く続けること。ポイントの最大化に気を取られて、そっちが疎かになっては、本末転倒です。
だから私のスタンスは、はっきりしています。もらえるものは、ありがたくもらう。でも、“一番お得”は追いかけない。 条件が変わったときは続け方を確認する。それでも、わずかな差のために口座やカードを頻繁に乗り換えない。これが、消耗しにくい付き合い方だと思っています。
まとめ:もらうけど、追いかけない
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「新NISAのクレカ積立とは?」── この問いへの、私の答えをまとめます。
- クレカ積立とは、積立代金をクレジットカードで払い、ポイント還元を受ける仕組み
- 楽天証券・SBI証券とも、本人名義の口座とカードの組み合わせで月10万円まで
- 妻の楽天証券と私のSBI証券で月20万円をクレカ積立。現在の通常付与率なら年間換算約15,000ポイント
- 付与率には条件があり、年会費やポイント交換率まで含めて確認する
- 貯まったポイントは、通信費とマイルに変えて、暮らしに還元
- でも、“一番お得”は追いかけない。条件変更はあるもの、と割り切って淡々と続ける
クレカ積立は、条件が合えば、毎月の積立を自動化しながらポイントも受け取れる仕組みです。私はキャンペーンを追い続けるのではなく、「同じ積立なら、無理のない範囲でもらっておく」くらいの距離感で使っています。
次回は、その積立の“心の支え”になってくれた一冊 ──バートン・マルキールとチャールズ・エリスの『投資の大原則』から学んだことを、お話しします。
明日もまた、歩きながら考えます。
はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。
※本記事は、筆者(はいと)の実体験にもとづく考え方を紹介したものです。ポイント還元率やサービス内容は変更される場合があります。投資は元本割れのリスクを伴います。最終的な投資判断やサービス利用は、ご自身の責任でお願いします。
情報の出どころ
- 金融庁|「金融商品取引業等に関する内閣府令」及び「金融サービス仲介業者等に関する内閣府令」の改正(案)に対するパブリックコメントの結果等について
- 金融庁|金融商品取引業等に関する内閣府令及び金融サービス仲介業者等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令(別紙2)
- 楽天証券|クレカ積立(楽天カードクレジット決済)
- 楽天証券|楽天カードクレジット決済のポイント還元率
- SBI証券|Olive・三井住友カードでのクレカ積立
- 三井住友カード|クレカ積立のポイント付与率と条件
- 三井住友カード|Oliveフレキシブルペイの年会費
- Vポイントサイト|Vポイントの使い方・ANAマイルへの交換
※各社の公式情報は2026年7月18日に確認しました。還元率・対象カード・年会費・ポイント付与条件・交換率は変更されることがあるため、利用前には最新情報をご確認ください。

