【家計見直し実践編】車の任意保険 ── 月4,309円から月2,131円へ

朝の光が差し込む窓辺の机に、木の車のミニチュアと革キーホルダー付きの鍵、コーヒー、メモ帳、観葉植物が並ぶ、やわらかな水彩風景

この記事は、【40代4人家族の家計見直し】月30万円を投資に回すために、本気で向き合った話実践編シリーズ第5弾です。

これまでに、スマホ料金インターネット代生命保険医療保険・がん保険を見直し、合計で 年60万円超を家計に取り戻してきました。

今回は、その続編にあたる車の任意保険の見直しです。

我が家(4人家族・夫婦+子ども2人)の車の任意保険は、当時 月4,309円・年51,710円

「事故ったらおしまい」── そう思って、何となく毎年自動更新で続けていたこの保険、本当にそのままで良かったのでしょうか?

保険シリーズで使ってきたロジック ──「公的補償でカバーされない領域だけを、自分で備える。自分で備えられる範囲は、貯蓄に任せる」── を、車の任意保険にも当てはめてみました。

結果、月4,309円から月2,131円へ毎月2,178円・年間26,130円の節約。

しかも、対人・対物の補償は無制限のまま。守るべきところは、しっかり守った上での結果です。

なぜそこまで絞れたのか。我が家の判断の過程をお伝えします。


まず、Before:当時の車の任意保険を「全部書き出す」

見直しの第一歩は、これまでと同じ ── 今入っている保険の中身を全部書き出すこと。

当時加入していた任意保険を整理してみると、こんな状況でした。

項目 内容
保険の種類 ネット型自動車保険
対人賠償 無制限
対物賠償 無制限
人身傷害 あり
車両保険 あり
運転者範囲 家族(限定なし)
月額保険料 4,309円
年額保険料 51,710円

すでにネット型を選んでいたものの、毎年「とりあえず更新」を繰り返していたのが正直なところ。補償の中身を一行ずつ見直すのは、後回しになりがちな領域です。

そして、保険シリーズで身につけた視点で見直してみると ── 削れる場所は、思った以上にありました。


自動車保険も同じ「考え方」で見直す

生命保険編で整理した考え方に立ち返ると、保険を見直す出発点はこの一文。

公的補償でカバーされる部分は外す。
「自分で備えられない、大きな損失」だけを、保険で備える。

この物差しを、車の任意保険にも当てはめてみました。

  • 車の事故で発生する損害は、公的補償でどこまでカバーされるのか?
  • 自分の貯蓄では備えきれない金額は、いったいいくらなのか?
  • そのギャップを埋めるために、本当に月4,309円の補償内容が必要なのか?

問いを立て直すと、答えは意外とすっきり見えてきました。


公的補償の確認 ── 自賠責保険の守備範囲

車に関する公的補償の出発点は、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)です。

すべての車に加入が義務付けられている強制保険で、未加入だと運転できません。

ただし、自賠責の守備範囲は 意外と狭いことを、改めて確認しておく必要があります。

対象 自賠責の補償
対人(相手のケガ・死亡) あり(死亡時 最高3,000万円・後遺障害 最高4,000万円・傷害 最高120万円)
対物(相手の車・モノ) なし
搭乗者(同乗者のケガ) 対象だが上限は対人と同じ
自分のケガ なし
自分の車 なし

つまり、自賠責だけでは「相手をケガさせた時の最低限の補償」しかカバーされない

対物事故・自分のケガ・自分の車の修理 ── これらはすべて、任意保険でしか備えられません

ここを押さえた上で、任意保険を組み立てていきます。


任意保険の中身を分解する

任意保険は、ひとつの商品ではなく、複数の補償をパッケージにした商品です。

我が家の保険証券を眺めながら、項目ごとに「これは何のための補償か?」を整理しました。

補償項目 守る対象 自分で備えやすさ
対人賠償 相手のケガ・死亡 × 数千万〜数億円規模
対物賠償 相手の車・モノ × 高級車・店舗破損で億単位も
人身傷害 自分・同乗者のケガ △ 治療費・休業損害
搭乗者傷害 同乗者の死傷 △ 人身傷害と重複しがち
車両保険 自分の車の修理 ○ 修理費数十万円なら貯蓄で可能
ロードサービス・特約 レッカー・代車など △ JAF代替も可能

こうやって並べてみると、「保険で備えるべきもの」と「自分で備えられるもの」の境界線が、はっきり見えてきます。


自動車保険を節約した我が家の3つの判断軸

ここから、3つの判断軸で補償を組み直しました。

01対人・対物は「無制限」のまま残す

ここは、絶対に削らないと決めた領域です。

理由はシンプル。自分で備えられない損失だから。

  • 死亡事故になれば、賠償額が億単位になる可能性
  • 高級車との衝突・店舗への突っ込み事故も、数千万円〜億単位になり得る
  • 自賠責では到底足りない
「人生を一発で破綻させる損失」だけは、保険で備える。

対人・対物は 無制限。ここは生命保険編・医療保険編と同じく、保険本来の役割を発揮させる領域として、しっかり残しました。

02運転者を「夫婦限定」に絞る

次に手を入れたのが、運転者の範囲

任意保険は、運転者の範囲を狭くするほど保険料が下がる仕組みになっています。

運転者の範囲 保険料の目安
限定なし(誰でも) 高い
家族限定
配偶者限定(夫婦) 安い
本人限定 最安

我が家の場合、普段運転するのは夫婦のみ。子どもはまだ免許を取っていない年齢で、しばらく運転する予定もありません。

それなら、範囲を「夫婦限定」に絞るのが自然

普段使う人だけに合わせて、補償の幅を最適化する。

これだけで、保険料は確実に下がります。子どもが免許を取るタイミングが来たら、また見直せばいいだけ。

03車両保険は「外す」

一番悩んだのが、車両保険でした。

ぶつけた時の修理代を補償してくれる ── 一見、ありがたい補償です。でも、よく考えてみると、これは 「修理代の先払いか、後払いか」の話でしかありません。

  • 車両保険に入る:毎月の保険料として、修理代を先払いしている
  • 車両保険を外す:いざ修理が必要になった時に、貯金から後払いする

そして、何事もなく数年が過ぎれば、車両保険分の保険料は丸ごと消えていく

修理費用は、素直に貯金で備える。

これが、我が家の結論でした。修理が必要な事故が起きる確率と、毎月払い続ける確実なコスト ── 数字で比べると、貯蓄で備えるほうが合理的だと判断しました。

もちろん、新車に乗っている方や、車の残価が高い方は別の判断もあり得ます。我が家の場合は、年式も進んで車両価値が下がっていたので、外す判断が自然でした。


毎年の一括見積もり ── 最安で乗り換える習慣

ここまで補償の中身を絞り込んだ上で、もうひとつ大事にしている運用があります。

それが、「1年に一度、必ず一括見積もりで比較する」こと。

ネット型自動車保険には、複数の選択肢があります。

  • ソニー損保
  • SBI損保
  • アクサダイレクト
  • おとなの自動車保険
  • チューリッヒ
  • 楽天損保
  • など

補償内容はどこもほぼ同じ。一方で、保険料は会社によって毎年けっこう動くのが面白いところ。

「同じ補償なのに、保険料が違う」 ── ここに、毎年の節約ポイントが眠っています。

更新時期が来たら、一括見積もりサイトでまとめて比較。その年に一番安かった会社に切り替える、という運用を続けています。

等級は同じ会社で継続しなくても引き継がれるので、乗り換えのデメリットはほぼゼロ

ちなみに、ネット型一括見積もりは基本的にメールで結果が届く形式。しつこい電話営業はほぼなく、満期の3ヶ月前くらいから見積もり可能なので、慌てずに比較できます。「電話でゴリ押しされそうで怖い」と感じている方も、想像よりずっとあっさりした手続きでした。

「毎年見直す」── これだけが、最大の節約装置になっています。


Before/After ── 月2,178円・年26,130円の節約

数字でまとめると、こんな結果になりました。

切り替え前 切り替え後
保険の種類 ネット型自動車保険 ネット型自動車保険
対人賠償 無制限 無制限
対物賠償 無制限 無制限
人身傷害 あり あり
車両保険 あり なし
運転者範囲 家族(限定なし) 夫婦限定
月額保険料 4,309円 2,131円
年額保険料 51,710円 25,580円
節約額 △2,178円/月・△26,130円/年

つまり我が家の場合、対人・対物・人身傷害という「削ってはいけない補償」はそのまま残し、車両保険と運転者範囲という「最適化できる部分」だけを絞った結果、ほぼ半額を実現できた、ということになります。

10年で 約26万円の節約。生命保険ほどのインパクトはないものの、確実に積み上がる領域です。

そして大事なのは、「人生を一発で破綻させる損失」への備えは、まったく弱めていないこと。

  • 対人・対物は 無制限のまま
  • 人身傷害も 継続
  • 削ったのは、車両保険と運転者範囲だけ

人身傷害を残したのは、自分や同乗者のケガの治療費・休業損害は、車両修理代と違って数千万円クラスに膨らむ可能性があるから。冒頭の「人生を一発で破綻させる損失だけを保険で備える」という軸に沿った判断です。

「守るところは守って、削れるところは削る」── 我が家にとって、納得のいくバランスでした。


自動車保険の見直しで気づいた、3つのこと

01「同じ補償で半額」は、普通にある

ネット型同士でも、保険料には毎年無視できない差が出ます。

  • 補償内容は揃えられる
  • 違うのは保険料だけ
  • 1年ごとに、最安が入れ替わる
動かなければ、確実に「高い保険」を引き続けることになる。

毎年の一括見積もりは、5分で終わる作業。でも、その効果は1年単位で積み上がります。

02車両保険は「貯蓄で代替できる」設計

「車両保険を外すなんて、不安じゃない?」── そう聞かれることもあります。

でも、毎月の保険料は 確実な出費。一方、修理が必要な事故が起きる確率は、実は思ったほど高くありません

「保険料として消えていく」のか、「自分のお金として残っている」のか。

医療保険と同じ構図です。貯蓄で備えられる範囲は、貯蓄に任せるのが基本姿勢。

03毎年見直す習慣が、最大の節約装置

一度見直して終わり、ではない領域でした。

  • 各社の料率は毎年変わる
  • 等級は毎年上がる(無事故ならさらに安く)
  • ライフステージで運転者範囲も変わる
「自動更新で放置しない」 ── これが、車の保険における最大のコツ。

5分の手間を惜しまないかどうか。家計の固定費は、ここに大きく差が出る領域でした。


まとめ:車の任意保険は「無制限」と「夫婦限定」と「車両保険なし」で十分

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

車の任意保険の見直しは、生命保険編・医療保険編と比べると地味な節約かもしれません。

でも、毎年自動更新で放置しがちな領域だからこそ、動いた人だけが得をする世界でもあります。

  • 「人生を破綻させる損失」(対人・対物)は無制限で残す
  • 運転者範囲は、普段使う人だけに絞る
  • 車両保険は外して、修理代は貯蓄で備える
  • 毎年、一括見積もりで最安の会社に乗り換える

この4ステップで、月4,309円が 月2,131円に。年間26,130円が家計に戻ってきました。

「車の保険、毎年自動更新してるな」と感じる方は、まずは 次の更新時期に一括見積もりを取るところから始めてみてください。

5分の見積もりで、1年分の固定費が動く ── 車の保険は、そういう領域です。

明日もまた、歩きながら考えます。


参考・出典

※本記事の保険料は2026年5月時点の我が家のケースです。保険料は年式・等級・運転者条件・地域などで大きく変わるため、ご自身の条件で各社の見積もりをお取りください。


はいと はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。

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