Webライティングの単価、自分からは上げにいきませんでした。100本ノックを選んだ2年と、稼ぎたい人へ

朝の机に積み重ねた原稿と少量の硬貨が対比して置かれた雑誌挿絵
「Webライティングって、結局いくらもらえるの?」
「一文字0.1円〜0.5円と聞くと、続ける意味があるのか不安になる」

私は、単価を上げにいきませんでした。一本でも多く書く「100本ノック」のほうを選んだから。ただ、稼ぎたい人には、まったくおすすめしません。今回は単価と、私がどう向き合ったかをお話しします。

前回は、続けるのが苦手だった私が、Webライティングを2年続けられた理由をお話ししました。今回は、避けて通れない「お金」の話──単価についてです。

先に、結論から書きます。一文字0.1円に近いところから始めて、2年かけて0.5円に近いところまで。上がったのは続けた結果で、自分から単価を上げにいく努力は、ほとんどしていません

なぜそうしたのか。そして「それでも後悔していない理由」と、「もし稼ぎたいなら話はまったく別」という両面を、お伝えします。


Webライティングの「単価」って?

まず、言葉の整理から。Webライティングの報酬は、「文字単価」で表されることが多い。「一文字◯円 × 文字数」で、報酬が決まる仕組みです。

一般的な目安として、よく言われるのはこのあたりです。

  • 未経験・初心者:一文字 0.1〜0.5円ほどから
  • 経験を積むと:一文字 1円以上、専門分野ではさらに上も

ほかに、「1記事いくら」という記事単価や、継続契約・月ぎめの形もあります。

ただし、単価の相場は、媒体・ジャンル・時期によって大きく変わります。ここで挙げた数字は、あくまでざっくりした目安として読んでください。

数字にすると、こうなる

文字単価は、ピンとこない言い方。3,000字の記事を1本書いた場合で並べてみます。

文字単価3,000字の記事1本
0.1円300円
0.3円900円
0.5円1,500円
1.0円3,000円

私が受けていたのは、最初はいちばん上の行。2年かけて、3行目のあたりまで来ました。

私のペースは、4日に1本。1本あたり4〜5時間。調べる時間、構成を考える時間、書いたあとに直す時間。それを全部ひっくるめて、受け取る額は、はじめのころで数百円です。時給に直したら、と考えはじめると、手が止まります。

だから、この数字を見て「割に合わない」と思うのは、まったく正しいと思います。私も、そう思いながら書いていました。


単価より、「100本ノック」を選びました

では、なぜ単価にこだわらなかったのか。目的が「稼ぐこと」ではなかったからです。

前回も書いたとおり、私のいちばんの狙いは、「いつか自分のブログを書くために、書く力を磨くこと」でした。だから、書いて・直して・また書く、という経験さえ積めれば、それで十分でした。

高単価の案件を探したことは、あります。ただ、応募して、また一から関係を作り直すところに力を注ぐより、いまの現場で一本でも多く書くほうを選びました。

自分のなかでは、「100本ノック」のつもりでした。単価は安くてもいい。とにかく完遂したい。いつのまにか、そういう目標になっていたんです。

学ぶときは、お金を払うのがふつうだと思います。講座でも、教材でも、先に代金を払う。でもこの副業は、逆でした。書けば、少額でも報酬が出る。

しかも、お金だけではありません。書いた記事には、毎回ていねいなフィードバックが返ってきました。どこが伝わりにくいのか、どう書けばよかったのか。講座なら代金を払って受けるはずのものを、報酬をもらいながら受けていたことになります。

もちろん、自分で試行錯誤して覚えた部分も大きい。それでも、あの添削がなければ、ここまで書けるようにはならなかったと思います。

迷いがなかったわけではありません。「このまま低単価で続けていいのか」と、何度も揺れました。それでも、100本ノックを完遂したいという気持ちのほうが勝っていた。

そしてもうひとつ。続けられたのは、継続して依頼をくれるクライアントがいたから。毎回ゼロから探していたら、2年はもたなかったと思います。

だから、いまも後悔はしていません。お金にはならなくても、経験は、ちゃんと自分に残ったからです。


でも、もし「稼ぐ」のが目的なら

もしあなたの目的が「副業で稼ぐこと」なら、私のやり方は、はっきり言って遠回りです。

低単価のまま数をこなしても、時間あたりの稼ぎは、なかなか上がらない。私は稼ぐのが目的ではなかったから続けられましたが、稼ぎたい人が同じことをすると、消耗して終わってしまうかもしれません。

稼ぐのが目的なら、大切なのはこのあたりだと思います。

  • 低単価のまま、消耗し続けない。「ここまで」と区切りを決める
  • 少しずつ実績を作り、単価を上げてくれるクライアントを探す・交渉する
  • 得意分野や専門性で、ほかの人と差をつける

私自身は、ここをやり込んでいません。だからこそ書いておきます。稼ぎたいなら、私と逆を行ってください。私のやり方は、まったくおすすめしません。

これから始めるなら、最初からコツコツと、単価を上げてくれるクライアントの案件を選んで受注していくこと。高単価の案件を交渉で取るか、新しく獲得していく。そこが、稼げる副業の分かれ目だと思っています。

ひとつだけ、経験から言えることがあります。単価が上がっても、書く手間はほとんど変わらない。

一文字0.1円のころも、0.5円になってからも、調べる時間はかかりますし、構成も考えます。書いたあとに直す手間も同じ。変わったのは、受け取る金額だけでした。

だから「安い案件から始めて、慣れたら上げよう」と考えているなら、その「慣れたら」がいつ来るのかを、先に決めておいたほうがいい。私はそこを決めなかったので、結果として2年間、低いところにいました。

気合で続けることはできる。でも、長く続けるには、見合った報酬があることが大事です。


お金の物差しでは、見えなかったもの

お金の物差しだけで測れば、私のWebライティングは、“割に合わない”副業だったかもしれません。

でも、残ったものがあります。調べて分かりやすく書く力、読み手の立場に立つ視点、締め切りを守る習慣

意外だったのは、本業にも効いてきたことでした。社内の資料を作るとき、人の書いたものに手を入れるとき。あのころ覚えたことを、そのまま使っています。

そして、いまこうしてブログを書けている、という事実そのもの。

ただ、Webライティングですべてを学べたわけではありません。ブログを始めてから、初めて分かったことのほうが多いくらい。それでも、土台があったから始められた。そこは間違いありません。

これらは、単価という物差しだけでは、見えてこないリターンでした。

大事なのは、自分が「何を目的にするか」。それがはっきりすれば、単価との付き合い方も、自然と決まってくると思います。

まとめ:単価の意味は、目的しだいで変わる

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Webライティングの単価は、自分の目的しだいで、意味が変わります

  • 稼ぎたいなら:低単価で消耗せず、単価を上げる視点を(私とは逆に)
  • 学びたい・何かを残したいなら:低単価でも、経験は財産になる

私は後者を選び、それでよかったと思っています。あなたの目的は、どちらでしょうか。それを決めることが、単価と向き合う第一歩だと思います。

次回からは、私がいちばん最初に試した副業「物販」の話へ。半年だけの挑戦でしたが、ここにも学びがありました。

🌱 最後に、ひとつだけ

副業の単価に迷ったら、「いま自分が欲しいのはお金か、経験か」を一度はっきりさせてみるのがおすすめです。そこが決まると、受ける仕事も、断る仕事も選びやすくなります。

明日もまた、歩きながら考えます。


はいと はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。

※本記事は、私自身の経験にもとづく考え方です。文字単価の数字は一般的な目安であり、媒体・ジャンル・時期によって大きく異なります。副業による収入には個人差があり、成果を保証するものではありません。


情報の出どころ

  • 本記事の単価の実感は、私自身がWebライティングに取り組んだ経験(未経験から約2年、100記事以上を執筆)にもとづいています。
  • 文中の「3,000字の記事1本」の金額は、文字単価から単純に計算した目安です。実際の報酬は、案件の条件によって異なります。
  • 「4日に1本」「1本あたり4〜5時間」は、当時の実感にもとづくおおよその数字です。
  • 一般的な単価の目安は、媒体・ジャンル・時期によって大きく変わります。最新の相場は、クラウドソーシングの募集一覧などでご確認ください。

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