副業の選び方。私が「小さく試して、自分に残る」を軸にした理由
「副業をやってみたいけど、種類が多すぎて、どれを選べばいいの?」
「流行っているものに手を出して、続かなかったらどうしよう…」
私も、いくつか試しては、合うもの・合わないものを見つけてきました。今回は、“何で稼ぐか”の前に知っておきたい、副業の「選び方」の軸を、私の実体験からお話しします。
前回は、副業を始める前の足元──時間・会社の規則・税金──を確認しました。いよいよ今回からは、「何で稼ぐか」の話に入っていきます。
その前に、私がなぜ副業を始めたのかを書いておきます。理由は2つでした。
ひとつは、資産形成を加速させたかったこと。積み立てだけでは、目標までの時間がどうしても長くなります。入り口のほうを太くしたい、と考えました。
もうひとつは、サイドFIREのあとに、個人事業主として稼ぐ方法を身につけておきたかったことです。
わが家が目指しているのは完全リタイアではなく、自分の選んだ仕事で稼ぎ続けるサイドFIRE。その日が来てから「さて、何をしよう」では遅い。
副業は、いまの収入を増やすためだけのものではありませんでした。先に練習しておく、という意味もあったんです。
とはいえ、副業と呼ばれるものは、世の中に数えきれないほどあります。物販、ライティング、動画編集、ハンドメイド、配達……。どれを選べばいいのか、迷う人は多いと思います。
先にお伝えしておくと、私自身、副業で大きく稼げているわけではありません。いくつか挑戦しては、いまも試行錯誤の途中です。だからこの記事も「成功者の指南」ではなく、「迷いながら選んでいる、一人の実感」として読んでいただけたら、と思います。
そこで私が大事にしたのが、流行りや「楽して稼げそう」だけで選ばないこと。私には、誰かの正解を追うよりも、自分に合う「軸」を持つことが必要でした。
副業選びで、私が大事にした4つの軸
いろいろ試した末に、私がたどり着いた「選ぶときの軸」は、次の4つです。稼ぐ力で大切にしている考え方とも、しっかり重なっています。
01小さく試せて、失っても痛くない範囲か大きな元手や、たくさんの在庫が必要なものは、それだけリスクも大きくなります。まずは、少額で・小さく始められるものから。うまくいかなくても暮らしに響かない範囲に収めるのが、私のルールです。
02やめても、自分に「残る」ものがあるかたとえ収入にならなくても、スキルや経験が自分のなかに積み上がる副業を選びたい。文章力や、お金の知識のように、あとで別の形で生きてくるもの。これは「スキルは減らない資産」という考え方そのものです。
03スキマ時間で、できるか本業と家庭が最優先。だから、決まった時間に縛られず、自分のペースでできることが大切でした。早朝や、家族が寝静まったあと──そんな細切れの時間で進められるかどうかを、いつも見ています。
04自分が納得して、続けられるかどんなに稼げても、イヤイヤやることは続きません。「自分の選んだ仕事」として、納得して取り組めるか。サイドFIRE後も続けたいと思えるか。ここが、最後の決め手になります。
その軸で、私が挑戦してきたもの
この4つの軸で選んで、これまで私が挑戦してきたのが、次の3つです。同時にではなく、ひとつずつ、順番に取り組んできました。
最初に選んだのは物販でした。理由は2つです。物を仕入れて売るという、商売の流れそのものを学びたかったこと。そして、買って売るというのは単純で、とっつきやすそうだと思ったことです。
実際にやってみると、仕入れにも発送にも手間はかかりました。それでも、入口が分かりやすかったから動けたのだと思います。
- 物販(3年ほど前に始めて、半年ほど):小さく仕入れて売る。利益そのものより、お金の流れを実地で学べたことが、大きな収穫でした。在庫を抱えすぎないことだけは、いつも気をつけていました。
- Webライティング(未経験から、約2年):元手はほぼゼロ。初心者のうちは一文字0.1円〜0.5円ほどの安い単価の案件もあって、儲けは微々たるものでした。それでも、少しずつ続けるうちに、100記事以上を執筆。私の目的は「いつか自分のブログを書くこと」でした。書く力を磨くための“授業料”だと思えば、それで十分だったんです。
- ブログ運営(いま取り組んでいるのが、これです):すぐにお金にはなりませんが、続けるほど自分に残る。Webライティングで磨いた力が、いままさにここで生きています。
こうして並べてみると、あれこれ同時に手を出したのではなく、ひとつ終えては次へと、少しずつ移ってきたのが分かります。なかでもWebライティングの2年は、いまのブログにつながる、大切な準備期間でした。
逆に、選べなかったものもあります。勤め先の就業規則で、雇用される形の副業は認められていなかったからです。時間や場所に縛られるアルバイトのような働き方は、最初から候補に入りませんでした。
規則とは別に、自分の適性を考えて見送ったものもあります。ハンドメイドや動画編集です。どちらも人気のある副業ですが、自分に向いているとは思えませんでした。
やらないものを先に決めると、選択肢が絞れます。全部を検討しようとすると、たいていそこで止まってしまいます。
選んだものに共通しているのは、「小さく始められて、やめても自分に残る」という点。迷ったときに戻れる軸があるだけで、次の一歩を決めやすくなりました。
「楽して稼げる」には、近づかない
副業を調べていると、必ず目に入ってくるのが、「誰でも・簡単・楽して稼げる」という誘い文句です。
消費者庁も、「誰でも」「簡単」といった言葉で副業へ誘い、あとからマニュアルなどを購入させるトラブルについて注意を呼びかけています。高額な情報商材や、仕組みのよく分からない“もうけ話”には、いったん立ち止まることが大切です。
実は私も、Webライティングを始めたばかりの頃に、こんな“あやしい案件”に出くわしました。
- 「動画を見て、感想を500文字でまとめるだけ」という、いかにも簡単な仕事。受注してみると、すぐにLINEへ誘導され、最終的に「投資のノウハウ動画を買わないか」と持ちかけられました。私には、簡単な仕事を入口に、情報商材の購入へ誘導する案件に見えました。
- 「ポイントサイトのユーザーコメントを書く」という仕事。よく読むと、「FX口座を開いて、その感想を書いてほしい」という内容でした。これも、記事を書かせることより、口座を開かせることが本当の目的だったのだと思います。
私がおかしいと気づいたのは、LINEに誘導された時点でした。仕事の話をしているのに、なぜ別のアプリへ移る必要があるのか。そこで一度、手を止めました。
もう一方のFX口座の案件は、お断りしました。書く仕事のはずが、口座を開くことが条件になっている。それはもう、ライティングの案件ではありません。
どちらも、「簡単」「すぐできる」を入口にして、別のもの(情報商材や口座開設)へ誘導する形でした。仕事の“その先”に、本当の目的が隠れていることがあります。少しでも違和感があれば、いったん立ち止まる。これが、身を守る第一歩です。
これは「稼ぐ力」というより、「守る力」の話でもあります(このテーマは、シリーズの後半で改めて詳しくお話しする予定です)。せっかく稼ごうとしているのに、入口で変なものに引っかかって損をしては、元も子もありませんから。
稼ぐ前に、まず減らさない。「楽して稼げる」の誘いから距離を置くことも、立派な副業選びの一部です。
まずは「小さく1つ」から
最後に、いちばん大切なことを。最初から、完璧に選ぼうとしなくていいということです。
稼ぐ力は「小さな柱を複数」が理想ですが、それは、最初から全部やる、という意味ではありません。まずは小さく1つ試してみて、合わなければ変える。それでいいんです。
やってみないと分からないことのほうが、ずっと多い。私も、いきなり全部を始めたわけではなく、ひとつずつ、試しては増やしてきました。合わなかったものも、もちろんあります。
「自分に合う副業」は、頭の中だけで考えていても、なかなか見つかりません。合わなかったら変えるのは、少し勇気が要ります。それでも、試した時間までゼロになるわけではありません。何が合わないかを知ることも、自分に残る経験です。だからこそ、暮らしを崩さない範囲で、小さく一歩、踏み出してみる。私はそこからでいいと思っています。
まとめ:流行りではなく、自分の軸で選ぶ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
副業の選び方を、もう一度まとめると、こうなります。
小さく試せて・自分に残って・スキマでできて・納得して続けられる。 私は、この軸で選ぶと大きく外しにくくなりました。
流行っているから、楽そうだから、で選ぶのではなく、自分の暮らしと価値観に合う軸で選ぶ。そうして選んだものなら、たとえ大きく稼げなくても、続けやすく、自分に残るものも見つけやすいと感じています。
次回からは、私が実際に試してきた副業を、ひとつずつ具体的に見ていきます。やってみて分かったことや、つまずいたことも、正直にお話しするつもりです。
副業を選ぶときは、「最初にいくら失っても平気か」を先に決めてみてください。上限が決まっていれば、小さく試すことに迷いがなくなります。
明日もまた、歩きながら考えます。
はいと
40代・4人家族のビジネスパーソン。
毎朝、歩きながらお金と人生のことを考えています。
情報の出どころ
- 消費者庁「簡単な作業をするだけで『誰でも1日当たり数万円を稼ぐことができる』などの勧誘により『副業』の『マニュアル』を消費者に購入させた事業者に関する注意喚起」 ── 「誰でも」「簡単」などを強調する副業勧誘への注意について。
※本記事は、私の経験にもとづく考え方をまとめたものです。副業による収入には個人差があり、成果を保証するものではありません。副業を始める際は、お勤め先の就業規則や、確定申告などの手続きを、ご自身でご確認ください。




